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はじめに

知覚実験などにおいて,刺激の音の大きさをそろえたいということがあります。そろえる,つまり「正規化」をするために,Praatには二通りの方法が用意されています。二つの方法はそれぞれ異なる基準で正規化するので,目的により適したほうを選択しましょう。

ここでは以下のサンプルファイル(「雨」の発音)を用いることにします。

振幅ピークの正規化

Soundオブジェクトを選択し,右側のコマンドからModify > Scale peak…を実行します。

New absolute peakを入力するウィンドウが立ち上がるので,任意の数値を入力します(とりあえずデフォルトの0.99のままでもかまいません)。

このコマンドでは,当該のSoundの振幅のピークをNew absolute peakで設定した値にそろえることができます。

インテンシティの正規化

大きさにかかわるもう一つの正規化は,インテンシティの正規化です。(なお,インテンシティの計測については別のページに説明があります。)

Soundオブジェクトを選択し,右側のコマンドからModify > Scale intensity…を実行します。

New average intensityを入力するウィンドウが立ち上がるので,任意の数値を入力します(とりあえずデフォルトの70.0のままでもかまいません)。

このコマンドでは,当該のSoundの平均インテンシティをNew average intensityで設定した値にそろえることができます。